『東松山市民文化センター ピアノリレー2014』に出演しました。

いつものことですが、本番直前で運指を改定。
7、8箇所です。中には、2、3日前にやってしまったものも・・・。
あたりまえですが、運指は、ほとんどの場合、連続する打鍵をまとめて検討しなければなりません。そのまとまりを1箇所と数えれば、「7、8箇所」になってしまったということです。今回は、多過ぎました。

昨日は、いつもの友達とスタインウェイで練習して、11時頃まで飲んでいたので練習せずに寝ました。
そして、午前4時頃、目がパッチリ。
水を飲んで、1時間ぐらい練習して、布団に戻り熟睡。

8時頃に起きて、3時間ぐらい練習。

カデンツァは、速く奏さなければならない。”という思い込みは、危険ですね。おとといの舞台リハーサル、昨日の練習会、そして今朝になっても不安定。焦りまして、自宅を出る直前に、”今日のカデンツァは、ゆっくり弾いてみよう。”と決意しました。

受付時刻30分前に出発。
途中のセブンで、くるみパンとかカフェオレを買って、運転しながら食事。

駐車場に到着。運よく間に合いました。
椅子を出し入れするので、駐車の仕方が制約されてしまうこともあります。

独りで行って、会場には知り合いがいません。そういうときは、テンション上げてくれる誰かと話がしたくなるものですよね。
最初の会話が、
受付の人:「ケーブルテレビに顔が映ってもよろしいですか?」
中奥:「あぁ、いいですよ。」

動揺しません。

3部まであり、75組が出演。愛3は、ソロのみで僕を含めて3人。
「ピアノ歴3年以上10年未満」という要件が定められているソロ・連弾部門2部の20番でした。

トイレへ・・・。

舞台裏では、出番待ちの椅子が並べられ、小さくて華やかなピアニスト達が座っています。子供が多いのは、いつものこと。娘も出ればいいのに・・・。あんなに上手に合唱の伴奏ができるのだから・・・。

ピアノの音が消え、聴こえてくる拍手・・・50人と推定。
次の出演者、次、そして次・・・。
その度に横にずれて座りなおすのは、落ち着かない。

モニターの画面を見たり。

カイロで手を温めていたら、汗ばみ、せっかく塗ったハンドクリームの効果が弱まる。
手首の動脈を加熱。血液は、熱を指先まで運ぶ。

次の出番の人が座る椅子からは、ピアノがよく見えました。
その頃、諦めかけていたビデオ収録を決行しようと、急いで準備。

アナウンス担当者が氏名などを確認。
「『なかおく かずと、リスト作曲、愛の夢 第3番』でよろしいですね。」
「あ、はい。」

録画ボタンをポチッ。

「中奥 和人、リスト作曲、愛の夢 第3番」

舞台へ。真ん中で一礼。結構、人いますねー。
しかし、中奥さんですもの、全く動揺しません。

慎重に運ぶようにお願いしたマイチェアがピアノと平行。
左側を10cm後へ、ズズズ・・・。

打ち合わせの通り、譜面台は、たたんであります。
ハンマーの動きを見たくありませんので、スライドするそれをいつものように微調整。
ピアノとのコミュニケーションでもありますが、挙動不審と言われても仕方ありません。
変な帽子被ってるし・・・。

確立しつつある演奏前の儀式的な動作。

やっと着座。

本番の照明で鍵盤が眩しい。リハーサルと全然違うんですけど・・・。
一呼吸で間をとって・・・

♭ミ~

しまった、手の汗が乾いていない。
と思ったとたん、一気に追い込まれ、・・・もう駄目。
運指改定箇所の成功率は、50%程度でした。
ゆっくりカデンツァは、成功。