独学の近況

□■ 総論 ■□

♪♪ 同じ指で同音連打

 普通、同音連打は指を替える。遊んでる指があれば替えられるが、替えられない場合は同じ指でやるしかない。同じ指で打鍵するとなると、替えるより難しいと思うが、打鍵する接点を替えることを意識すれば、指を替えるのと同じようにできるのではないかと思った。この接点というのは、指先であったり、指紋の中心であったり、第1関節付近であったりする。まぁ、そうしたとしても2連打までだ。

 

♪♪ キープアップ練習の効果

 本番の予定がなければ、じっくりキープアップ。多様な6曲に取り組むことで、それぞれをよくする。近頃は仕事が忙しくなり、練習できる時間が減っているため練習のインターバルが長くなった。本番に向けた練習、すなわちイベント型の練習になると、本番をなんとか凌ぐことを優先しがちだから潜在している課題に気づかない。

 

♪♪ 新曲の効果

 いま、新曲以外の作品の質を上げているのは、新曲のプロコであるのは間違いない。なぜこんなことが起こるのか。まだまだ技術が甘いということだ。そういうことを、先日、友人に話してみた。

 

□■ 各論 ■□

♪♪ 少女ジュリエット/プロコフィエフ

  まだ練習会では弾けない。本物ピアノで暗譜の定着を確認していく必要がある。

 

♪♪ Variations Op.41/カプースチン

 練習会で通して弾いている。知り合いの前だから弾く気になれる。10月のサークル演奏会で弾くかもしれない。

 

♪♪ ハ狂2/リスト

 自作カデンツァを長くした。カデンツァの直前は、ハンガリー風の哀愁の空気が漂う雰囲気でゆったり歌う。そこを陰だとすればカデンツァ後は陽に転じるといえるが、パッセージの流れで徐々に陽が迫ってくるようにした。低い音域に下っていき、半音がところどころあるので、英雄ポロネーズの最後の主題に向かうところと似てると思う。

 

♪♪ 8つの演奏会用エチュード  第1番 プレリュード/カプースチン

 比較的練習できてないが向上している。

 

♪♪ ポ6/ショパン

 比較的練習できてないが向上している。

 

♪♪ 愛3/リスト

 左の広い範囲のアルペオの運指を見直した。こだわりを崩すのは時間がかかる。

独学の近況

□■ 総論 ■□

♪♪ 練習時間

 1週間で24時間ぐらいかな。毎日、6曲。

 

♪♪ 演奏の撮影

 習慣になっている。

 

♪♪ 演奏のコツを言葉で表す

 以前から、運動学習のスキーマ理論を調べているのだが、最近は、身体知、あるいは暗黙知という概念が気になっている。
 これは、いわゆる「コツ」の話。自転車の乗り方、料理、スポーツの技能、楽器演奏など、、、。広義では、経営スキル、コミュニケーション能力というものも含むようだ。コツは、それをどうやっているのかについて、言葉にしにくいもの。つかんだ人にしかわからない、なんとも言えない感覚を伴う。
 だから、上達しようとしてるとき、言葉は、かえってそれを妨げてしまうというのが一般的な考えのようだ。しかし、これに対して、言葉で表すこと、すなわち言語化は、上達を促進させるという仮説を立てている方がいる。
 その研究によると、その言葉というのは、誰かに伝えるためでもなく、誰かからもたらされるものでもない。上達へのプロセスにおける、からだの動きとか自分が感じる感覚についての自分で表す言葉だ。それから別の言葉を派生させ、連想して、連鎖させつつ思考を広げる行為をトライアンドエラーのサイクルの中に取り入れると、メタ認知的な効果があるらしい。
 この方、この研究において「上達」をどのように定義しているか。

 自分と環境の関係の再構築を繰り返すこと

「環境」っていうのは、僕にとってはピアノのこと。「関係」の究極的な形は、一体化。興味深い仮説だが、信ぴょう性はいかに。行き詰まりを感じた時に、試して検証してみたい。

 

♪♪ 指の独立

 動きの基本的な課題のひとつ。ダンスではアイソレーションといい、ピアノでは独立といってるようだ。ある指の動きが、他の指に影響が出ないように、、、う~ん、普段、気にしてないな。ピアノのそういう課題が、ダンスほど重視されないとすれば、それは、耳に届く音楽が目的で、指は影に隠れた手段だから? 片手練習は、よくやるけど、、、。

 

□■ 各論 ■□

♪♪ 少女ジュリエット/プロコフィエフ

 暗譜が完了したので、細分化練習を始めた。

 

♪♪ Variations Op.41

 最初から第2変奏までは、忘れないようにたまにやる程度。第3変奏から最後までは、細部化して日々ひたすら、、、。練習会では、試しに最初から最後まで通して弾いてみてもよさそうだ。もちろん、止まるし、間違える。

 

♪♪ ハ狂2

 日々、課題に対処している。弾けない曲ではない。簡単な所と難しい所、、、、言い方を変えるなら、普段から練習する必要がある所と演奏前日の練習でもなんとかなる所が、はっきり区別できるようになってきた。

 

♪♪ 8つの演奏会用エチュード  第1番 プレリュード/カプースチン

 毎朝、練習している。更に、運指改良。僕の演奏時間は2分40秒なので、今年は2分35秒を達成したい。

 

♪♪ ポ6

 更に、運指改良。苦手なトリルを美しく。

 

♪♪ 愛3

 更に、運指改良。特に、第25小節の左は大きな改良をした。

独学の近況

□■ 総論 ■□

♪♪ 新曲

 次は、「ランメルモールのルチア」の回想/ドニゼッティ=リストをやるつもりだったが、少女ジュリエット/プロコフィエフに変更した。献呈やソナタ ロ短調が、どんどん遠ざかる。カプの演奏会用エチュード 第7番もいつかやりたい。

 

♪♪ スキーマ

 いわゆる「基礎」は、運動スキーマと言い替えてもいいのではないか。ピアノ練習を理学的に考えよう。

 

□■ 各論 ■□

♪♪ 少女ジュリエット/プロコフィエフ

 この「少女ジュリエット」というのは、プロコフィエフのバレエ「ロミオとジュリエット」に由来する10の小品 Op.75 第4曲のことである。

 この選定は、友人のリクエスト。なんと、プロコフィエフ、、、意表を突かれたが、何度か聴いたらしっくりきた。年末年始の連休中に着手し、暗譜途上。愛3よりは簡単だと思うが、Vivaceはかなり速い。


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♪♪ Variations Op.41

 練習会で最後まで弾ききる。

 

♪♪ ハ狂2

 毎日、丁寧に洗練中。

 

♪♪ 8つの演奏会用エチュード  第1番 プレリュード/カプースチン

 平日朝のルーティン。

 

♪♪ ポ6

 sostenuto のところのトリルをしっかり練習。指を替えるから難しい。

 

♪♪ 愛3

 第25小節、難しいよぉ。

独学ピアノ10年の成果

 10年前、娘のために電子ピアノを買ったのをきっかけにピアノ演奏に興味をもち、ピアノ練習家となった。10年間の成果といえる最大のものは、時間を十分費やす練習を持続できたこと。努力そのものが成果だなんて、きっと笑われてしまう。だけど、僕にとってこの努力は、これまでの人生で経験のないほどで、そう簡単には実現しないことだし、2022年1月になったら達成感すら覚えたので成果といってよいかもしれない。

 1日の練習時間は、平均すると3時間ぐらい。ということは、1万時間を超えていることになる。このどこかできいた「1万時間」は、誰が言い出したんだろう。いい事言うな~。僕のひねくれた解釈は、指導者に媚びて盲従するのは重要ではない、となる。重要なのは練習。

 着手した作品は、どれも、最初は弾けなさそうと思うほど難しいと感じた。ところが、練習を進めていくと、ある部分が難しければ難しいほどそれに囚われて執拗にやってしまい、ハードル感は徐々に弱くなっていった。それは、弱くなったかと思えば強くなるという波があって、波が収束しながら弱くなっていった、といったほうが適切だろう。この10年、休日はもちろんのこと、平日の早朝も仕事後も「それに囚われて執拗にやって」しまったのは、たぶん、不安な気持ちを打ち消すためだ。これは「努力」というより、病的な症状だろうか。そういう変な精神状態だと、生活や仕事に支障が出そうだが、ピアノ練習ではそれが良かったのか、不安な気持ちの根源である難所に対処するのは当たり前で、後退せずにブレークスルーしてきた気がする。

 お風呂に入ってるときとか、健康な指がちゃんと10本揃っているのを改めて自覚すると、たったそれだけで安堵する。指に関するそのような意識は、ピアノを始める前は全然なかったけど、今は強すぎるぐらいあるのだ。

独学の近況

□■ 総論 ■□

♪♪ 罠

 二兎追う者は、一兎も得られないという罠へ?

しかし、一兎だけ追ったのでは、その一兎を得られないという罠も潜んでいたら、それはジレンマだ。

 二つ目の罠は危ない。三兎ぐらい追わないと、一兎を得られないのでは、、、もし、今の僕がそうなら、一兎も得られないという罠を回避できるばかりか、二兎以上得られるかもしれない。

 

♪♪ 難所対策

 難しいところがあったらそこだけ練習しがちだけど、そこに差し掛かる前の1~2小節もしっかり練習しておきたい。余裕綽々の気分で難所へ突入しよう。

 

□■ 各論 ■□

♪♪ Variations Op.41

第2変奏の途中まで


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第4変奏

youtu.be

 

♪♪ ハ狂2

練習会で、、、こんなに暗かったっけ、、、


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 11月13日の大平のあと、”Prestissimo”の左の運指を改良。速くなればいいな。

 

♪♪ 8つの演奏会用エチュード  第1番 プレリュード/カプースチン

 久しぶりに練習。左右の打鍵シンクロを1拍ずつ認知する学習も必要だ。左だけ、右だけ、それぞれの流れを学習してだけでは不安定。テンポは、以前よりほんの少し緩かにして、2分45秒程度でちゃんと弾く。

 

♪♪ ポ6

 主題の右の指を変えた。というか、元に戻った気がする。

独学の近況

□■ 総論 ■□

♪♪ 油絵

 友人に、あなたのピアノ練習は油絵、と言われ、あぁ、そうだ、たしかに、、、と、うなずいた。その友人は水彩画なんだって、、、

 

♪♪ おしまい感

 最後まで弾くとそれでおしまいだから、1時間ぐらい経った練習もそこでおしまいになりがち。特にポ6。

 

□■ 各論 ■□

♪♪ Variations Op.41

 第4変奏で、左のオクターブの3連符がいい味だす所があるけど、この3連符のリズムを強く意識すると上手く弾けない。左右合わせたリズムを意識した方が弾きやすい気がする。とりあえず、そうやっておこう。

 リズムを算数で理解。上の白い8分音符・休符が右で、下の赤い点が左。この赤い点は、8分の3連符である。

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第1変奏の一部


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第4変奏


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独学の近況

□■ 総論 ■□

♪♪ 運指改善が終わらない原因

 もっとも古い愛3ですら、、、いや、古いから? 当時の運指は、今のやり方ではなかったな。5が4をくぐるなんて、、、

 すべての音符について指をはっきり定めて書き込むものの、その定めは、ある日突然問題になる。離鍵から次の打鍵までには、時間と距離という前提があるが、これは変えられないから工夫が必要だ。最も合理的な指リレーないし指運動になるように指を選定するのは、ちょっと楽しい。腕や指の技術が優れていれば、そんなに深く考えなくても済むことだと思う。

 

♪♪ やはり全然違う、根本から違う友人

 楽譜があれば弾ける、、、大曲ではないけれども、クラシックピアノ名曲集に載ってるような作品は30年も前に弾いたが、復習してなくても今日パラパラッとめくって弾けるという能力は、次元が違う。あの人もこの人も、、、それって普通なんだね。

 暗譜というものはその先にあって、弾いてるうちに自然にできる人もいるようだし、1小節も覚えられない、とおっしゃる人もいる。これに対して僕は、時間をかけて暗譜して、鍵盤を見て練習するのがあたりまえになっていて、読譜演奏はできない。もし、愛3の練習をやめて弾けなくなった場合、弾くためには、楽譜を読み鍵盤を見て再学習する必要がある。楽譜はそういう使い方をしている。

 友人の脳には、楽譜をみれば自然に指が動く仕組みができてるんだろうな。大人になってから始めた人だと、そういう仕組みを初級曲を用いてつくってゆく努力は、好きでたまらない曲の暗譜演奏より難しい傾向があるように思う。


♪♪「ステキー !!」

 拍手とともに、結構大きな声で、、、

 その声の主が一人で、ピアノから4メートルほどの所にいらっしゃるの見て、頭を下げ、一瞬でその頭にふたつの想いがよぎった。わぁ嬉しい励まし、、、ちゃんと練習してちゃんと弾ければ良かったなぁ~、、、

 

□■ 各論 ■□

♪♪「ランメルモールのルチア」の回想/ドニゼッティ=リスト

 優美な旋律、、、、

 それは、最初はテノールが歌う。伴奏の音域が広いためなのか、右で弾くそのテノールの音が消えてないのに、後から左の伴奏の同じ音が重なるのが気になる。溜息もそうだけど、、、

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♪♪ Variations Op.41

 久しぶりの第4変奏。9月11日に撮影して追記載。


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♪♪ ハンガリー狂詩曲 第2番

 第306小節からは、てのひらを重ねて指と指の間から指を入れたり、また腕を交差させる。右の短前打音(acciaccatura)は、かわいくて好き。この辺は難しいから、平日ルーチン。。。

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♪♪ 愛3

 第25小節は、第59小節より難しく感じるので、運指を改良した。右も左も。

 第37小節からの4小節の下段は、右を用いた省エネ運指。このテンポで2オクターブ前後の跳躍はできないことはないが、練習時間がもったいない。

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独学の近況

□■ 総論 ■□

♪♪ ピアノ指

 普通の指をピアノ指にするため、歩いてるときでも指トレーニング。特に4と5。普通の指には打鍵性能はないから。久石 譲を弾いてるときは、普通の指でもなんとかなった。フィジカルの改良は、運動学習の能力を高めるに違いない。

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♪♪ 独学は箔なし

   楽器店でみかけた本、、、

『AI時代最強の子育て戦略「ピアノ習ってます」は武器になる』

  

 なんてことを、、、

 そういう武器をもたない、またはもつことができないのが独学というもの。「武器」というか、箔だな。お金で買った箔に、どんな威力があるというのだろう。 経済力的な、、、かな。箔もコネもお金なんだよね?

 

♪♪ 文脈依存になりがち

 自宅で、ずーっと練習だから。照明を変えてみようかな。鍵盤を照らす程度に、、、

 文脈依存の学習は、文脈が変わったとたんに思い出せなくなる。

 

□■ 各論 ■□

♪♪「ランメルモールのルチア」の回想/ドニゼッティ=リスト

 だーれも知らない曲。オペラの六重唱の旋律を派手に編曲したもの。冒頭の”Recit.”は、Recitativo。ソナタ ロ短調にもある。

 

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♪♪ Variations Op.41

 いま練習しているテーマでは、8分音符をどう弾くか、8分休符の間のとりかたをどうするかが問題だ。付点や3連符のリズムの最中に織り込まれた普通の8分、、、、その一部は、キッチリ普通に弾くと明らかにおかしい。着手から2年ぐらいは経ってると思うのだが、今更気づいた。振り返ってみると、着手する以前から自作自演を聴き込んでそのリズムに馴染んでいて、最初にやる暗譜のための練習では、その染み込んだノリにまかせてヨロヨロと音を出していた。音の暗譜は、拍やひとつひとつの音価なんて注意する余裕がない。

 使っている楽譜は、オレンジ色のプリズム版。解説があり、カプ作品の跳ねる8分音符などについて言及している。それによれば、そういうノリのリズムなんだけど普通の8分で書かれてる箇所があって、ジャズでは8分を均等に弾かないのが普通で、早い話が、なんと、、、

 

 なんと!!!

 

 ぶっちゃけ、、、

 

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 聴いて学べ、、と。。。

 

 それって、、、他人の解釈だよね。

 実際、ある友達はかなりの上級なのに、カプ作品に限らず、譜読みしながらプロの演奏を聴き込むようだ。更に、スマフォでYouTubeの演奏を流して、それに合わせて弾く練習をするらしい。僕はそこまでできないけど、聴き込みは何年かやっていた。今は、あえて聴かないで、自分の解釈を追求するようになっている。だから、プリズム版の解説などのように、実践的だが解釈という精神活動をないがしろにしてしまうおそれがある方法は、どうも腑に落ちない。

 解釈か耳か悩む中、つい先日、楽譜の冒頭に曲想指示として、”Medium swing”と記載されているのを、強く認識するに至る。イタリア語じゃない。アメリカで発祥したジャズの言葉だ。本作品においては、たぶん、連続する8分では、音価均等を基本とし、揺れたり跳ねたりする流れの中でそれが調和しないなら ”いい感じでバイアスする”という解釈になるだろう。ある程度、演奏者に委ねている。本作品の記譜が、ジャズの慣習を前提としていることに気づくのが遅かった。音符と休符、それにアクセントなどの記譜そのままで、いい感じのノリが生まれればいいのに。カプはきめ細かい気質、と思ってると意外なのだが、そこまで精緻に書き尽くさなかったようだ。

 

  もう真面目に弾きたい。10月の演奏会は、第2変奏まで。

 


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♪♪ ハン狂2

 完全な平日ルーチン。

 

♪♪ 8つの、、、、Op.40 No.1 Prelude

  後半を徹底的に。。。

 

♪♪ ポ6

 苦手箇所を。。。

 

♪♪ 愛3

 第59節以外にも苦手な所があるから、週末にちゃんとやりたい。

独学の近況

□■総論■□

♪♪ 新曲までの過酷な上り坂

  ハン狂2がどうしても最優先。この練習時間が全体の8割以上を占めるという状況は、あと何ヵ月も続くと思う。他の曲の練習は、ハン狂の後の残った時間にやるしかない。もちろんヘトヘト。

 こんな感じでVariationsが捗らないものの、つぎに取り組む曲は何にしようかとずっと考えている。リストの長いものの楽譜をかなり前に用意した。しかし、今は面倒くさい気持ちが強い。左が鍛えられるものがいいんだけど、、、ショパンの革命? いやいや、それは、、、曲の雰囲気が、嫌いな幻想即興曲みたいだし、、、メランコリックで悲痛な苦しみを感じる。

 

♪♪ 極端な独学から帰納されるもの

 ちゃんと練習してる所は弾ける。これに対して、疎かになってる所は弾けない。大雑把に言ってしまえば、その通りだ。たまに、この経験則に反する事象が起きるが、それを過大に重視すると振り回されることになる。練習内容を洗練して質を上げるには試行錯誤の域を出ない練習が多大に要るし、普通の指をピアノ用の指に育てるには手間がかかるから、一定の練習量に対応する上達度は変化するだろうが、弾けるようになったとかならないとかの結果につながる最大の原因が練習量なのは、人類が滅んでも変わらない。

 ある自問と向き合う。演奏技術の練習の趣旨は何か。

趣旨、、、目的、、、それは、弾けるようになることに留まらず、多様な表現の可能性を高めること、と自答する。では、それを前提にした技術的練習の課題は何か。

 その1. 打鍵すべき鍵を打鍵すること

 その2. ハンマーの動きを巧みに操るように打鍵すること

     

 それを余裕綽々でできるかどうかを確かめる方法は、ハードルを上げること。

例えば、、、

 課題 その1. 暗譜の場合に限ってしまうが、超ゆっくりテンポ、途中から、あるいは片手、

    課題 その2.  いつもと違う弾きにくいピアノ、あるいは椅子を横に動かしてオクターブ下げたり上げたり

 

  この確かめる方法は、練習の中身の一部でもある。本来なら、極端な独学から帰納される練習の中身を体系的にまとめた上で、「一部」というべきだが、、、

 

□■各論■□

♪♪「ランメルモールのルチア」の回想/ドニゼッティ=リスト

 かなりの技巧。でも短い。ソプラノとかテノールとかの歌。献呈より先にやりたいと思ってしまった。

 

♪♪ Variations, Op.41

 当分の間、第2変奏までに限定する。

 

♪♪ ハン狂2

 ひたすらピンポイント練習。少しずつ課題解消。

 


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♪♪ 8つの、、、、Prelude

 後半を徹底的に、、、

 

♪♪ ポ6

  3日に一度は通して、60%ぐらいの完成度でキープアップ。60%だから、、、つまずいたら弾き直しとか、、、、でも頭の中の音楽の流れは止めない。こうして、間違っても慌てない精神になっていく。その場しのぎが身に付く。

 

♪♪ 愛3

 友達からへンレ版をもらった。この版の愛3は、特異点があるので留意しなければならない。ブダペスト版も欲しいなぁ。

 いつもの第59小節は、起きた直後が調子いい。ここは、両手の指が高いところから2オクターブにわたってジグザグに流れる。その進行は、規則的で一度弾いた音型をオクターブ下でも同じように弾くようになっているが、真ん中辺りで躓きやすいところがある。ていうか、音型の認識が弱くて躓きの石と化した。疲れてると、まんまと転ぶのだ。ここを今まで課題にしてこなかったなんて、自分で驚く。

独学の近況

□■ 総論 ■□

ヒトの指は、何のためにあるのか。

痛めてその不自由を体験すればわかる。

身にしみてわかる。

物や食べ物を掴かむため。生きるため。

ピアノ弾けなくても死なない。

死なないから、ヒトの指には打鍵性能はないのである。

昔、欧州でピアノが生まれ、改良でヒトに歩み寄ってきたんだと思う。これに対して、ヒトの指は、、、

 

依然として、、、

 

 

 

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ドラえもん

 

鍵盤を前にすれば、5本の指はくっついているのも同然だ。

生まれながらに備わっていない。

 

そこで、、、

 

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これらを用いて、開発するのだー。

 

□■ 各論 ■□

♪♪ ハン狂2

 ここはスタッカートなんだし、パキパキッといきたよね。

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♪♪ 愛3
 あれ ?  第59小節が駄目になってる。。。。まだまだだった。

 ショパン Op.25 Nr5を軽い気持ちでちょっとやったら、作用感があった。スパーン ! と跳ね上がったような、、、なんでだろう。235と245を拍で反復するからかな。ためしに、自作音型で、両手234の開発を。。。。といっても、こういう練習行為は、既に頭のなかにある学習内容を発展させるために、それに干渉させる刺激に過ぎない。刺激 ?  引き金?

独学の近況

□■ 総論 ■□

♪♪ たまに多様性が勝る

A A A A A A A : 繰り返し

A A A A A B A : Bを挟む

 技術Aの練習を繰り返して学習の限界を感じたとき、技術Bの練習をはさむ。すると、諦めかけていた技術Aが、コロッと改善することがある。

 不思議だ。こんな体験をしたら、Bの練習は、Aの学習を補強するものというよりは、不可欠のものと思わずにはいられない。

  ヒトは、左右の足を交互に動かして歩く。右足を踏み出し大股で限界まで伸ばしたら、左足を動かさなければ、右足はこれ以上前の地面を踏めない。こんな風に限界まで進み、長くもがいてきて、突如、至福のステップアップ感を得たとき、一体何が行き詰まった状況を打開したのかはわかりやすいだろう。最初からこうすれば良かった、、、となるが、計画的に最善策として練習方法を限定するのは簡単ではない。いまのところ断言できるのは、技術習得の方法というのは、多様な練習、、、、多様であればいい。。。。それだけでいい。

 ある練習曲が欠かせない、と、流布されていても真に受けないが、多様化の方法のひとつになり得るに過ぎない、という評価はできるかもしれない。

 

♪♪ 課題の名称

 課題点はネーミングしたい。例えば、第35小節以降の楽節が難所なら、サンゴ(珊瑚)、第178小節なら、イナバさん(稲葉さん)というのはどうかな。ネーミングしなくても、頭の中には、主題部のあそこの右手とか、Prestoのあの3連符とか、自然に楽譜や鍵盤のイメージを伴って浮かんでくる。しかし、これが10箇所もあったらややこしい。認識が甘くなる。ネーミング、すなわち言語化すれば、課題の自覚が強化され、それに課題の性質や対策案をスマートに関連付けできるはずだ。

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□■ 各論 ■□

♪♪ ハ狂2

   洗練中。苦しかったスケールが速く滑らかになってきた。

 

♪♪  変奏曲 作品41/カプースチン

   連休にやる。今年こそは真面目な演奏を。。。

 

♪♪ 8つの、、、作品40 第1番/カプースチン

  他の曲の練習で効果感がある。

 

♪♪ ポ6

 主題ではないところ(第129小節以降)のプラルトリラーの指使いを変えた。

 主題のラ♭トリルは、34指で2往復。これがずっと辛かったけど、楽になってきた。ハ狂2のトリルが効いたかな。

 

♪♪  愛3

 第26小節以降の右の運指を変えようか悩んでいる。

ハ狂2の楽譜

演奏会を終え、ホッと一息。

いつの間にか青くなっていたハ狂2のブダペスト版がずっと気になってて、やっとAmazonで買った。変な緑色のブダペスト版はもっているけど、新しいやつは表紙がカッコいいだけじゃなく校訂報告が載ってる。

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新しいブダペスト版のハ狂2

  IMSLPには、1851年の初版を筆頭に、1915年頃のペータース版などがある。ブダペスト版は、どちらかというと初版に近い。クリティカル エディションだから? ペータース版は、ザウアーというリストの弟子が編集したもので、それらとは対照的。

 ペータースといったら、よく見かける爽やかなライムグリーンの、、、

 ん? 、、、冒頭の“non legato”とか、”a piacere“、、、見覚えあるぞ、、

お馴染みの全音と春秋社は、ペータースをベースにしたのか。因みに、「トムとジェリー」では、それはもう笑っちゃう ”non legato” だ。

ハ狂2撮り

昨日、ハ狂2を高崎に投下した。

重厚長大 ベーゼンドルファー インペリアルと相まって、その威力は絶大のはず!!

 

悔しい。特にスケールの所。

 

不発だな、、、今回は、、、否、今回も。

 

でも、上達感を得たから大丈夫 (^^)


ハンガリー狂詩曲 第2番/リスト,カデンツァ/中奥 和人(練習09)

”愛の夢”の楽譜

 以前から存在を知っていた音楽之友社のウィーン原典版を買った。そのついでに、1850年にキストナー社から出版された初版のPDFをIMSLPから入手した。自筆譜は、個人所有のため公開されてないらしい。残念。

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愛の夢 初版譜 表紙

 

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愛の夢 初版譜 第3番の1ページ目