思い出になりそうな玉村町での演奏会

先日、群馬県玉村町で開催された演奏会に参加させてもらった。玉村町文化センターの”にしきのホール”は、大きくて立派なシューボックスタイプで響きが豊か、しかも新しいスタインウェイ。持ち時間は10分だったので、愛3とカプにした。前日に30分間試弾できたのだが、広い空間でのリッチな残響はピアノからの直接音が不明瞭になり、パキパキ弾きたいカプのいつもの曲は弾きづらいと感じた。なので、急遽、自宅のヤマハ N3につなげてあるステージピアノ(カワイ MP11)の音響効果の選択をコンサートホールというものにして、更に残響時間を2秒間ほどに調整して練習した。

そうして臨んだ演奏会は、12人がソロで出演して、それぞれ演奏直後にMCとのちょっとしたトークがあったのが特徴。これは、主催者に事前にコメントを提出していたので、それに基づいた内容に。

僕は、「カプースチンを多くに人に知ってほしい。」と書いていたので、カプの話になった。
カプースチンは、知名度が高いとはいえない現在80代のロシア人で、ジャズとクラシックの融合で、聴きやすい作品が多くて、弾くのは大変で…
これまで数回開催してきたこの演奏会では演奏されたことがなかったようで、今回初めて知った、知っていても聴いたことがなかった、という方のほうが多かったのではないだろうか。

閉演後、楽屋の前で主催者の職員の方が、「カプースチンを聴いてみたいです。」と声をかけてくださった。僕は、すかさず「Amazonで売ってますよ。」と…

撮ったビデオは残すつもりだったが、大ミスが2箇所あったので一度だけ聴いて削除した。そのような演奏であっても、カプの魅力を伝えることができたっぽいということで、今回の玉村は一味違った思い出になりそうだ。