子供の頃から読むのは遅いです。

映画は、字幕を読むことが負担。読めても、あるいは国内映画の台詞を聴き取っても、それを解釈してストーリーを理解することができません。アニメ映画『風の谷のナウシカ』を観ても、あの描写に気を取られて、"一体何の話だったのか"、という状態。1回観ただけでは、頭の中に構築されないのですよ。もっと苦手なのは、学校で習った歴史。古代の人々の暮らしは理解できましたが、それより後の大人社会の事実を知って理解しようなんて僕にはできませんでしたね。それに比べて、音符の位置の読み取りは数学的です。しかし、ト音記号のド、レ、ミ、ファがすぐ判別できても、五線の中のソ、ラ、シ、ド、レは時間がかかります。よく見れば曖昧ではないのに、脳が曖昧なものとして扱ってしまい、読み取りを拒否。僕にとっては、この「曖昧なもの」が厄介なのです。わかりにくいものに直面すると、頭の働きが停止して、わかりやすいものに飛びついてしまう傾向。五線の真ん中の線が破線・点線だったら読みやすいのに・・・。