独学の近況

□■ 総論 ■□

♪♪ 練習の目標

 練習、練習というけれど、そのやり方は何でもアリだ。漫然としていて、いくらやっても上達感が得られないことはある。でも今日の練習時間が昨日より1分短くなったら、昨日の行為は練習だったことにならないか。気が遠くなる大曲であっても、細分化と集中で、1分短くするのはちょっと簡単そうに思える。

 

♪♪ 歴

 よくきかれる。間もなく満9年。こだわり。ピアノというよりも、お気に入りの作品を手放すことができないというこだわりで、こんなに続けてこれた。

 

♪♪ 狭く深く

 興味対象が偏って狭いだけでなく固執している。他人をみると自分をそのように思ってしまう。集中するためにそうしてるのではなくて、自然に、、、

 好きじゃない曲でも練習できる、それは才能だ。僕は今後もできないと思うな。

 

♪♪ 違う方向の曲

 久石 譲をやめて、今のこんな曲々。オクターブのフォルティッシモ、熱いクレッシェンド、慌ただしいし。

 例えば、シューマンの”子供の情景”の最初のやつとか、ブルグミュラーの”18の練習曲”の”ゴンドラの船頭歌”とか、、、気持ちが落ち着く作品をレパートリーにしておきたいけど、時間が惜しい。

 

♪♪ レッスンって何なの

 だいぶ前、ピアノを弾かれるある男性がこう言った。

 

「練習熱心な中奥さんがもしレッスン受けたら、先生喜ぶよ。」

 

はぁ? 「喜ぶ」???

そこ重要?

 

媚びる接待ではないだろ。

 

♪♪ 公共の場にあるピアノ

 視線でストレス感じる。精神状態が、舞台上で弾くのとは違う。

 

♪♪ 演奏クオリティーの波を変える

 練習の波をイベント型からキープアップ型へ。 

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□■各論■□

♪♪ 変奏曲 Op.41/カプ

復習中。来月の練習会で弾こう。

 

♪♪ ハ狂2

1月は栃木で、2月は高崎で。

 

♪♪ 8つの。。。エチュード Op.40 No.1 Prelude/カプ

夜勤週にやる。運指が収束しないのは厄介だけど、乗り越えよう。

 

♪♪ ポ6

週末に30分やる。

 

♪♪ 愛3

ひと月に1回、60分やる。

カプちん撮り

 先月の館林では、1年前と同じくカプースチンの”8つの演奏会用エチュード”のPreludeを弾いたけど、質もテンポも向上してない。テンポは今の段階ではしょうがないと思ってるが、質はがっかり。平常は放置している当曲であるが、今まで、人前演奏の1カ月ぐらい前から再稼働してきた。その際、運指変更がなかったことはないから、それがなくなれば、練習の偏りがなくなるはず。今回は、スタッカートを際立たせるためにペダルのタイミングを変えたところもあった。

 ビデオでは、弾けてるっぽく聴こえる。広いホールでは、細かい音よりも音楽の輪郭が響き、遠くで撮ってるから。

 

今回の。。。


8つの演奏会用エチュード Op.40 No.1 プレリュード/カプースチン (練習18)

 

1年前の。。。


8つの演奏会用エチュード Op.40 No.1 プレリュード/カプースチン (練習17)

独学の近況

□■ 総論 ■□

♪♪ ノートに現れた”end to end”

 指の技術が乏しくて腕や肩が緊張し、体力が消耗しやすい。部分練習が多く、最初から通して弾く頻度が少なくなっている現状は、バランスが悪いと思う。曲全体を貫く流れのエネルギーは、部分練習では向上しない。

 いわばフレーム。部品同士がつながっているのではなく、フレームに付いて構成する。部品が洗練されないうちは、鉄のフレームで凌ぐしかないな。

 

♪♪ 新曲

 着手したい曲はあるけれど、これまでの曲が重なって重くのしかかり、それどころではない。また、リストかカプースチンか、いつになるんだろう。 

 

♪♪ 「ピアニストの脳を科学する: 超絶技巧のメカニズム」という本

 そそるタイトル。だいぶ前に買って読んだ。興味深い内容だったけど、、、

ふーん、それで?

ってなって、知り合いにあげた。もっと科学で斬ってくれ。

 

♪♪ レッスンの隠れた効果

 月に2回とか4回とかよそのピアノを弾ける機会は、脳への刺激により上達を促進する。僕が最も重視する仮説だ。自宅より良く弾けたり弾けなかったり、、、、

 

ほら、

だから、そこ、、、

ぜんぜん弾けてない

練習の仕方が悪いのよ

、、、

それは、自分で考えなさい。

 

もの言わぬピアノからのありがたいお言葉

 

♪♪ 販売業者の決まり文句

 業者は、200万のものにするか230万のものにするか迷ってる人に、99.99%こう言って迫るだろう。

「いいもので練習すれば上達します。」

 初めて訪れたある所のスタインウェイ様がものすごく弾きやすかったことがあった。反応が忠実で、意のままに表現できる感覚だ。でも、欲しいかときかれたら、ノー。

「いいもの」というのは、サイズが大きいという意味。大きな響板と長い弦で音が豊に鳴るだけではない。でかいものは、シーソーのように動く鍵とそれに連動するハンマーシャンクが長く、pppからfffにわたる広いレンジ性能を有してコントロールしやすくなっており、技巧のハードルが低くなる傾向が強い。だから、いらない。

 

□■ 各論 ■□

♪♪ アリー・バロッソの”ブラジルの水彩画”によるパラフレーズ/カプ

 先日、自宅でカプの自作自演を10曲ぐらい聴いた。そしたら、当曲の刺激があまりにも強くて頭に残り、仕事中、鼻で歌ってしまうではないか。週末の練習の息抜きに、最初の4小節だけ音を出してみた。カワイイ。

 いつかやる。

 

♪♪ ソナタ ロ短調/リスト

 遠ざかっている。

 

♪♪ 8つの…  Op.40 No.7 Intermezzo/カプ

 3度のために必要と解っていても手が着けられない。

 

♪♪ 献呈

 ピアノの集まりで聴くと練習したくなる。ちょっとだけ読んだ。

 

♪♪ 変奏曲 Op.41/カプ

 来月は稼働させる。最後のPrestoが課題。

 

♪♪ ハ狂2

 練習会のためにランニング中。Op.40 No.1を再稼働したら、明らかに変わった。

 

♪♪ 8つの...  Op.40 No.1 Prelude/カプ

 今、館林の直前。運指を変えたいところが1カ所あるけど、間に合わないから先送り。

 

♪♪ ポ6

 この前、高崎で弾いたけど駄目だね。今後は、週末に30分は練習したい。来年は上里で。

 

♪♪ 愛3

 たまに自宅でサラサラ流すように弾くだけだから、どんどん劣化が進む。腰を据えてちゃんとやりたいが、今は人前で弾かなくなってるから練習時間を確保してない。大きな課題のひとつである第59小節は、ハ狂2の自作カデンツァの左の練習によって克服できたと思う。

ハ狂2撮り

□■ 総論 ■□

1年前と同じく桐生市市民文化会館 小ホールにスタインウェイ様のDタイプという構成だ。ここは、雰囲気良い空間だがピアノの間接音の響きは豊かに感じない。

開場の前に試弾が各自10分許され、計画通り当曲の難所のみを弾いてみた。

あぁ、スタインウェイのこの感触。30分ぐらいあればな~。

そして、車のピアノでおにぎり食べつつ2時間ほど練習して、開演時刻に会場に戻る。

第1部の4番目で、ジャケットを脱ぎ帽子をかぶりピアノに向かった。

通い慣れたサークルだが、今回の発表会は初対面の方が多くプレッシャーに負けて腕がぎこちなくなり。。。。うわぁ、ヤバイ、ヤバイ、、、

各部分の最初でつっかえる、つっかえる、つっかえる。

自作カデンツァを挿入して長くなったが、自宅でビデオを確認したら12分20秒だ。

13分かかる、と言っていたのでホッとした。

独学の限界が表れている。8年10カ月間という期間での限界。

 

今回の。。。


ハンガリー狂詩曲 第2番/リスト (練習08)

 

1年前の。。。


ハンガリー狂詩曲 第2番/リスト(練習05)

 

□■ 各論 ■□

第1小節:なんとミスタッチ。

第24小節:自信なかったけど、ギリギリで成功。

第27小節からの”dolce con grazia”:滑らかさが不十分な3度。

第35小節からの”capriccioso”:”珊瑚”と名付けた難所。スタインウェイの軽い打鍵感に助けられたが、自宅練習時より劣る。 

第51小節からの”giocando”:1年前と比べテンポが飛躍的に向上した。奇跡のクオリティ。

第61小節:落ち着いていないし、腕がかたかった。事故の確率が上がり損害も大きくなる。

第84小節の64分:40回きっちりやった。遅いけど。

第178小節からの"Tempo giusto-vivace”:16分がはっきり出てない。対策したのに。付点でペダル踏むから指を素早く離せばいいのかな。あ~、だめだめ、、、踏まない。

第379小節と第387小節のスケール:恥ずかしさMAX。

”Cadenza ad libitum”:止まらなくて良かった。

第421小節からの”Prestissimo”:パキパキのスタッカートになってないし、ダダダダダっていう16分が崩れている。

 

1年前に書いた「ハ狂2撮り」

kzt1976.hatenablog.com

独学の近況

□■ 総論 ■□

♪♪ 文脈干渉

 この聞いたことのない言葉を言い換えると、状況変更だろうか。

Aという課題を学習するとき、Xという状況が継続した場合どうなるか。

試験とか本番とかでAを確実に実現するには、Xが必要になる。

AにXが癒着してしまったの。

 

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この癒着は、AがXに依存する関係だ。

その予防に効くのは文脈干渉なのだ、と僕は理解している。

 

♪♪ 前橋テルサホール

  初めて行った。この物件は、スタインウェイ C型が核となっている。うむ、DだのBだの、、、、では、このCタイプとはどんなんだろう。たしか、前橋市民文化会館もCで、Bを大きくしたようなものだった記憶がある。大きさと価格が、D>C>Bってことだな。少し前に友達がこのテルサホールで2時間練習したらしいのだが、あまり良い印象をもっていないようだった。「fで奏してもmf程度の感じがした」という。うんうん、入力が強いのにフィードバックが小さいと、肩に余計な力が入ってしまう。そういうの静岡のある物件で経験したからわかる。そこもスタインウェイだった。その友達と共にテルサに行くことになって、期待しないで臨んだところ、確かにレスポンス悪くて弾きにくかったな。ハン狂やポ6、ただでさえ難しい曲がさらに難しく感じる。ていうことは、ここでちゃんと弾けるぐらいになったら、どこでも楽に弾けるんじゃないか。埼玉のある物件では、弱く打鍵してるのに大きな音に感じてしまうこともあった。直面しても怯んではならぬ。家路で落ち込んではならぬ。自宅などの普段の練習環境との違いによるものだ。前橋テルサホールで、最高級の文脈干渉を得た。

ホール

前橋テルサホール

 

♪♪ 逆めくり楽譜

 なんだそりゃ。

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普通の楽譜

ページの右下にある最後の小節と裏面にある次の小節を同時に読みたい時、ちゃんと読める?

 

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逆めくり楽譜

これに対して逆めくり楽譜は、ご覧の通り、次の小節に進むには左のページをめくる。

裏面ではないから同時に読みやすい。視線を左上に飛ばすから遠い?

 

♪♪ ピアノの先生

 あるサークルで知り合った人は、「私は、レッスンを受けなければ上達しないの。」と言いい、

そして、愚痴っぽく

「先生に、『なぜここをそういうふうに弾いてしまうの?こうしなさい』とか、あれこれ言われた。」とも言う。指摘された所を思い出しては、

「ここは、こうだって、、、」などと、弾きながら僕に言う。

ある曲の解釈について、先生の意に沿わない箇所は修正を迫られているようだった。

 

それで、僕は、

「指摘の根拠が不明で、その先生はそう思っただけでしょ。そんなの先生それぞれで、人によって言うことが違うから気にしないほうがいい。」

「先生は、会社の上司と同じ。師事していたら、企業の正社員のようなもんだよ。」

 と自論を展開。

 上司が変われば、会社が変われば、判断も言われることも変わるのに、絶対って思い込んでしまいそうで心配になる。上手くいけば上司の功績で、下手すれば部下の責任ということもあるだろう。アカデミックに追求して解釈を論じてはならない。自説を封じなければならない。言論マナーは、大きな力にとって好ましい秩序だから、根拠のない表現統制が普通の事になってしまっているのか。

 前述の知人は、レッスンを受けなければ練習が捗らない自分を十分わかっていて、実際、先生に師事することによって、普段の練習が充実しているようだ。

 そのような例を知ると、レッスンは僕には効果がなさそうだな、という思いがより一層強くなるのだ。上下関係でやる気なくす。委縮だよ、委縮。

 

□■ 各論 ■□

♪♪ 変奏曲 Op.41/カプ

しばらく、練習時間が確保できない。悲しい。

 

♪♪ ハ狂2

 来月、桐生におけるサークルの発表会で演奏する予定である。サークルのホストにLINEで曲名を届ける際、「カデンツァ:中奥」と堂々と記入した。えっ、何?とか言われるかと思ったら、あっさりした反応。当日は、その自作カデンツァとやらはどこなのか、わかる人はいないだろう。

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 そのサークルの発表会は去年10月にもその物件であり、そのときも当曲を弾いた。今年は、ノートを駆使した準備の計画をもっと入念にやりたい。当曲を弾くことは無理な目標に思えるが、練習計画は無理なものとは思えない。ラッキーなことに、今回の発表会の1週間前に別のサークルの練習会があるので、気を引き締めて全部弾こうと思う。

 

♪♪ 8つの...  Op.40 No.1 プレリュード/カプ

11月、館林で。

 

♪♪ ポ6

 来月、高崎で。ハ狂2の1週間後だけど、大丈夫かな。

 誰もが戸惑う第9小節の半音。ここをレガートできるかが問題だ。パデレフスキやエキエルの運指に従うとできない。高い声部を右のみで、低い声部を左のみで打鍵しなければならないのだろうか。そのような規制の趣旨が重要でなければ、レガートできるように3つの音を左右に割り振ればいい。

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パデレフスキ

 パデの上段をみると、シ♭⇒シ ナチュラルの所が2⇒2となっている。黒鍵から隣の白鍵にストンと落とせっていうこと? できなくはないけど、最も避けたい指づかいだ。そして、ミ ナチュラル ⇒ファでは、隣り合う白鍵で5を4が跨ぐという技術を求めている。レガートにならないわけではないが、体の正面となる中音ではやりにくいよな。高音、低音の場合にやむを得ずやることもあるけど。

 

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エキエル

 他方、エキエル、、、、上段のシ ナチュラル ⇒ ドが、白鍵から隣の白鍵へ1⇒1となっている。1は動きやすい指だが、黒鍵から下にストンよりも難しいのは確かだろう。

  左の指が遊んでるのだから、仕事を与えればいいのに。そういうのは、プロパーではないのか。ショパンでは駄目なのか。

 

♪♪ 愛3

11月、非公開の演奏会で。

独学の近況

□■ 総論 ■□

♪♪ 記憶の洗練

 譜面内容を表現する技術を、指を動かして学習する、、、というのも記憶である。初見でスラスラ弾ける人または曲でなければ、練習という学習を避けて通れない。

 いつものように、ふわふわ消えていきそう。こういうとき、反復練習をしがちだが、練習のインターバルというか、ひと区切りのタイミングで、似てる曲を割り込ませて頭を切り替えてみる。文脈干渉が起こる。1曲だけの無限ループ猛練習は、演奏直前だけ。

  ある仮説を思いついた。ピアノの道を歩めば、普通、ハノンとツェルニーは避けて通れないらしい。これらを、取り組む曲の前段階で、ないし同時にやる効果の正体は、文脈干渉ではないか。ハノンなどから抜粋するとき、取り組む曲に照らして技術的にまったく異質な部分を選定するわけがない。近い技術だから作用がある。記憶の持続と精緻化である。人は、ハノンなどと普通の曲の間に線引きをして、口をそろえて因果関係を強調するのだが、学習中の脳においては似たもの同士で干渉し合って、どちらも因と果を兼ねるのではないだろうか。もしそうなら、普通の曲の練習をしたらハノンなどが向上した、という事象が起きても不思議ではない。

 

♪♪ 片手練習の効果

 ノートにはRやLを書いて、片手やんなきゃってなってるのが普通。やると効果感が得られるけど、科学的にはどうなんだろう。

記者会見「運動習得は片腕と両腕では大違い-片腕運動と両腕運動では異なった脳内過程が運動学習に用いられることを解明-」 | 東京大学

 

♪♪ 中止でもいい

 発表会や練習会が中止になっても、がっかりしない。”中止のお知らせ”は前日がいい。前日までの1週間ないし2週間は、家で充実している。集中できるし、練習内容を真面目に細かく考えることができる。演奏機会を失っても、中止を知るまでの良質な練習機会を得ている。しかも、お金かからない。

 

□■ 各論 ■□

♪♪ ソナタ ロ短調/リスト

 いままでの曲には、16分の連なりなどの細かい動きを左234を駆使して奏するところがないから、右のそれと比べれば弱いのはわかっている。だから、左のために、連打とかを抜粋して練習してもいいのではないか。

 この曲をどうやってなし崩していくか。気が向いたらやる。連休中、暇になったらやる。左のために手段化してみたり。デカすぎて、真正面で向き合うなんてほど遠い。

 休みのない33ページは、長いトンネルなのか。門前仲町での飲み会で、あるひとが僕に、”弾いても弾いても終わんない、、、”って言っていたのが印象に残っている。それよりもかなり前のことだが、平塚で、ある発表会を鑑賞したことがあって、ハンガリー狂詩曲 第2番の方がいた。この方、演奏が2回止まった。いや、節目とみなせる所で止めたのだろう。椅子に触れて座り直しており、計画的な停止であるのは明らかだった。演奏はあっぱれで、止めなくてもいいじゃんって思うほど。音楽って耳に集中して聴いているはずで、期待に反して止まったら、アレ?って感じるが、聴覚に視覚が加わるからか、生だからなのか、不思議なもので停止を許せる気持ちになる。まぁ、曲によるだろうが。

 こう考えると、ちょっと楽な気分。短いエチュードではないのだから、切りやすいところがいくつもある。もっとも、そういうことを検討する段階に到達するかどうかはわからないが。練習で、まず全体を掴もう、なんてぜんぜん思わない規模だけに、始めから一口サイズに切ってビールのつまみにしたくなる。

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左のためのビールのつまみ( 第233小節から)

 

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左のためのビールのつまみ( 第255小節から)

 

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左のためのビールのつまみ( 第460小節から)

 

♪♪ 変奏曲 Op.41/カプ

 流れるようになってきたところで、唐突にエチュード No.1の練習を挟んで、指が勝手に動くだけというあやふやな記憶を精緻化。

 この前の練習会で弾いた、って言っても第4変奏だけ。参加者多くて、恥ずかしかったから。次回は全部。

 Prestoは、とにかく右。

 

♪♪ ハ狂2

 第51小節から左が16分になって難しい。苦手なので1か月ぐらいやる。

 ” Cadenza ad libitum ”の始めの3小節は、その直前のモチーフが尾を引く。因みに、リストが弟子のために書いたものの一つの冒頭も同様である。雰囲気を引き継ぎ、トリルがいかにもパッセージの前兆らしく甲高く鳴り、頂点を導いて嬰ヘ短調で下降していく。どこまでも転げ落ちて行きそうだが、そのまま次の ”Prestissimo” へ突入しても面白くないので、終わりにドサクサの2小節を設けた。半音下降とわずかな再現で、軽い不安や期待感が得られるようにしている。ここをポ6のようなオクターブではなくて、2オクターブ離したのはカプのせい。f:id:kzt1976:20200810173329j:plain

 

 Prestissimoといえば、ここに、” martellato ” という見たことがない指示があるのにぜんぜん気にしてなかった。” スタッカートをハンマーで打つように力強く ” だと。

 10月に桐生で。 

 

♪♪ 8つの...  No.1/カプースチン

 久しぶりにやった。変奏曲の効果を期待。

 11月の館林で。

 

♪♪ 愛3

 第60小節が、変奏曲のPrestoで良くなった。

カプに自分を重ねる

ロシアにあるカプの家を訪ねる夢を見た。

玄関のまえには、中華料理の軽食が食べられるカフェがあった。

10階ぐらいあるビル全体がカプの家で、エレベーター付き。

でも、会えなかった。

おしまい。

 

カプが綴った短い文がフェイスブックにある。

 

”たまに、ウォッカをあおりながら、我が人生の歩みを何十年も振り返ったりする。そうすると、自分の過去というものを、できることなら、作曲で完全なものを目指すように書き改めたいという思いに駆られる、、、だがそれは駄目だ。人生っていうのは、あたかもジャズの即興のようであり、いつだって自然に湧き起り、いつだって瞬間的で、いつだって縛られないものなんだろう”

 

ウォッカ。。。って書いてないけど

その気質が招いてしまう後悔の念とか苦悩のようなものに苛まれる彼が、まぁそんなものさ、と納得するために自分に言い聞かせているように感じる。

 

 自分のやることに完全無欠を求めて99点でも満足できない人は、世の中に実際にいる。点数は常に自分がつける。しかも低めに。他人による評価や自他の優劣なんて重要ではない。作曲する方、ピアノ弾く方に限らず、カプの精神構造の特徴に共鳴する人はたくさんいるんじゃないかな。

独学の近況

□■ 総論 ■□

♪♪ ノートを集約

 平常では1週間で何曲も練習するので、1曲1冊では鞄が重くなる。そうなるってわかってても、1曲1冊の美しさに惹かれ、守ろうとしていた。今後は、段階的に集約を進める。

 

♪♪ 脱力という現象

 身体の神秘。現象といったほうがいい。条件がそろうと起こる結果的なもの。

フワ~っと10秒間、あ、これ? 今なってたかもー!!!

 

♪♪ 新曲優先

 ダラダラ進めてきた新曲。それが、もう次回の練習会で弾けるんじゃないかって思ったとたんに、集中力が10倍に跳ね上がり、まとまった時間がほしくなる。したがって、他の曲は練習できない。こんな状況だから、もう、献呈なんてどうでもよくなる。

 

♪♪ 「基礎」 

 これも、身体の神秘。鍵盤上で指に過酷な負荷を与えると、神経ネットワークが精緻化されながら木の根のようにのびて広がり、指先を経てハンマーまで達するか。自在に動く筋金入りの指と鍵盤が一体化する、、、といいな。

 ”ピアノの森”の少年期、カイは、ショパンという壁にぶち当たったことから阿字野の指導を受けることになり、倉庫のような所でつまらない練習に苦しむ。フィクション。最もそそらないピアノ。

 

□■ 各論 ■□

♪♪ ロ短調/リスト

改めて聴いた。清水 和音のCDのトラック 01。

これ、難しくないんじゃないかって思えてきた。難しく聴こえる部分は、聴き手をオクターブや濃い和音で圧倒しているだけで、全体の3分の1程度。主題の変容っていわれてるけど、聴いた感じでは難解ではない。

 

♪♪ 変奏曲 Op.41/カプースチン

 各変奏は、エビ、ホタテ、、、そう、海鮮丼だ。第5と第6変奏は、休日なら1日4小節進んだ。ここはPrestoだが、この厳しい100m走でヘトヘトになって後ろを振り返ったら、第3なんて社交ダンス。。。恐れてた第3を、今は高いところから見下ろしている。ここまで2年はかかったかな。やっと、最初から通したい気持ちになってきて、やってみたら15分ぐらいかかった。ノートが要る。定着させるため、しばらくランニングだ。

 前から気になっているが、SCHOTT版の至る所にあるPRYTHM版との違いは何? 程度も数も看過できないほどなので、いつかまとめて書くつもり。

 ジャズピアニストのA Buはカプファンみたいで、当曲に取り組んだことについて語っている。ジュリアードで弾いたっぽい。

www.facebook.com

 

♪♪ ハ狂2/リスト

 第306小節からは、手が重なったり深く腕交差したり。上記の変奏曲の第1変奏がよく効いている。

 ” Cadenza ad libitum ”を作った。高いところからイ長調で降下していくシンプルなもの。愛3の第59小節ための技術を強化するねらいもある。

 

♪♪ 8つの演奏会用エチュード Op.40 No.1/カプースチン

 ハ狂、変奏曲、ポ6で改善するんじゃないかな~。

 

♪♪ ポ6/ショパン

 主題にあるラ♭のトリルが苦手だったが、いつの間にかできるようになっててビックリ。なぜか右34がよく動く。変奏曲 Op.41の影響か。

 

♪♪ 愛3/リスト

 第26節からの2声アルペジオは、楽譜上は、低い方は左、高い方は右になっている。しかし、左はとてもやりにくいので、それを緩和するため、ピークの音だけは当初から右のみで打鍵してきた。ここをこれまで注意深く練習してこなかったので、改めて時間をかけて深い練習をしている。

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独学の近況

□■ 総論 ■□

♪♪ 気になる目線?

ピアノの独学というのは、後ろめたさが付きまとう闇だろうか。

あははは、、、

練習会を含めて人前演奏がなくなっていったけど、それに反比例して練習時間は著しく増大。

あ、また練習自慢。

もし、仕事をしないで練習に明け暮れる生活をしたら、今の曲すべてを同じ日に人前で弾けるかもしれないな。まぁ、そういう需要はないが。仕事をしつつ、どの曲も、人前で真面目に弾くためには2週間あればいい、という状態にしておきたい。

 

話を戻すと、

多くの人が、独学の闇感で良心がとがめる思いを経験している。

ピアノ仲間との話で耳にしたことはないだろうか。

 

「あぁ、バラ4ですか、、勝手に弾いてるだけなんで…」

 

「勝手に」?

 

この心理状態は何だろう。闇感というよりも、呪縛感。

あなたの先生が背後で腕組みして聴いているわけじゃあるまい。

まとわりつくものを振り切るように地球の裏側のブラジルに行って、隠れ家レストランの薄暗い地下フロアのアップライトで弾いたとしても、

先生ごめんなさい!  私、勝手に、、勝手に!!! ってなっちゃうの?

いないところでは、自由にお気に入りの曲を堂々と弾いてもいいのでは、、、

大丈夫だよ。誰も損しないのだから。

 

♪♪ おもいがけない変化

8年5カ月経った今、変化がいろいろとある。

その中に不思議なものが、、、

それは、練習中の曲を聴かなくなったこと。

ピアノを始めてしばらくの間は、繰り返し聴きまくりつつ練習していた。だが、今は聴きたくなくなっている。譜読み中の曲でもそう。

聴くと不快になるわけじゃないが、影響を受けて真似しようとしてしまうからなのか。真似は、操られている感じがする。

それより、自分の演奏を聴いたほうが効果あると思う。

 

□■ 各論 ■□

♪♪ 変奏曲 Op.41/カプースチン

毎日、起きたらまずこれ。

まとまった時間に恵まれて、しばらく第2変奏をやっていた。ここは、第97小節からの左の飛び飛びが難儀だ。これまた長い第3変奏”Doppio”へ進みつつある。難しいところは何度弾いても、これで合ってるの?ってなり自作自演を聴きたくなるが、聴かない。ていうか、誰の演奏も聴かないと決めている。誠に大変な曲だ。


Variations Op.41/Kapustin exercise:from 2nd v. to 3rd v.

 

♪♪ ハ狂2/リスト

運指見直しを数か所。

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♪♪ 8つの演奏会用エチュード Op.40 No.1/カプースチン

これぞ、弾いてないと弾けなくなる曲。痛感中。だが、ポ6ランニングは効く。

運指見直し1か所。

 

♪♪ ポ6/ショパン

あらゆる部分を念入りにやっているが、部分に集中しているため、それをつなげて曲にする勢いが明らかに衰えている。

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♪♪ 愛3/リスト

練習の多様化の一環として、オクターブシフトを試している。効果が楽しみ。

精神的な基礎

 ピアノを弾く人々の中にいると、基礎ができてるとか、できてないっていう話をよく耳にする。その人たちがいう「基礎」というのは、打鍵技術の基礎のことだろう。僕は本当に、それができてない。周りの人をみるとわかる。彼らは、家のピアノじゃないのに戸惑わない。鍵盤を見なくても間違えないし、指の制御がちゃんとできている。

 僕が重視している「精神的な基礎」は、「打鍵技術の基礎」と異なるが、「打鍵技術の基礎」を軽視しているわけではない。誰もが重視する「打鍵技術の基礎」は練習によって得られる。これに対して、「精神的な基礎」は、動機を生む土壌となり、練習を実現させるもの。

 

精神的な基礎 ⇒ 動機 ⇒ 練習 ⇒ 打鍵技術の基礎

 

 独学でもそうじゃなくても、環境が整っていて時間があるにもかかわらず、練習の質や量が不十分になってしまうのは、そういう基礎がしっかりしてないから。

  

練習の動機の例

    現状に満足できない

 うまくなりたい

 練習そのもので満たされる

 曲を仕上げたい

 自分の演奏を聴いたらひどかった

 その曲が好き

 人前で弾く予定がある

 練習で癒される

 下手な自分が嫌だ

 練習しないと先生や親に怒られる

 練習すると先生や親が喜ぶ

 ライバルがいる

  練習してないと不安になる

  ご褒美がある

  弾ける気がする

 ある人の演奏を聴いたら影響を受けた

    褒められたから

 怒られたから

 もう少しで最後のページが終わる

 欲しかった楽譜をやっと買った

 ’ピアノの森’を読んだ

 好きな人に聴いてほしい

 

。。。と、まぁ、こんな感じで動機は多様だ。「動機」という言葉が適切でなければ、これらを、練習をする気持ちの原因、とでもいえばいいだろうか。多く該当すれば最高レベルの5。思い当たるものが少なければレベル1か2だな。少なくても、それが強烈ならいいね。

 人それぞれだろう。ある人にとって何が「練習をする気持ちの原因」になるかっていうのは、潜在的なものを含めて固有のものであって変えられないかもしれない。

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動機の分類

強迫性 : やんなきゃ

欲求性 : したい

触発性 : スイッチオン

 

誰も提起しないけど、こっちの基礎が大事だよ。

そんなの、ピアノに限ったものではなくて、ものすごく当たり前なんだろうけど、人によってその広さと深さ、、、構造っていうのかな、、様々なんだよね。

独学の近況

□■ 総論 ■□
♪♪ リスト様
 池袋ヤマハに電話した。リストの新しいブダペスト版を手に取って見たくてしょうがないので、お店にあるかどうかの確認である。結構あるらしい。校訂の説明が載ったクリティカル エディションということで、別の版が手もとにある曲でも入手する価値はありそうだ。リスト楽譜は、ブダペストらしいし。
   リストといえば、昨日、”フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか”を読んでいて、著者である浦久 俊彦氏のことがなんとなく気になったので彼のツイッターをみてみた。ほんの少しリスト関連の発言がある。う~ん、知ってることをもっと公開して欲しい。ソナタ ロ短調のこととか。
 
♪♪ ただのノートを化け物に
 友達が、誰かの練習ノート活用についての記事を読んだらしく、ノートの話題になった。それに何を書いてるのか気になるらしい。僕がノートを用いるのは、譜読み中の曲ではなく、それが済んだ曲の練習のためである。譜読みは、”昨日は32小節あたりまでだったから今日はここから”っていう風に、トンネルを掘っていくイメージで進めればいいけど、それが一通り済んだ曲が増えると、仕事からの帰宅後や週末、どの曲のどこを練習すればよいのか、頭に浮かんでいてもなかなかその通りにはできない。なぜか。やることが沢山あるのに、それが不明確のままだから。曲の中の課題の点は、アリのように小さくても気がかりで、日ごろの重要なターゲットとなる。そこへ誘導してくれるがノートである。
 
♪♪ ’できない’からの探求
 その友達は、僕にきく。
「でも分析って言っても、そう簡単にはなかなかできないよ?中奥さん何を基にしてるの?練習方法は全て自己流?」
 
僕の返事:
「今まで全て自己流で、試行錯誤しかしてない。感性、脳科学、人間工学を基にしてるよ。」
 
ここで言った「人間工学」は、運動学習みたいな意味で。。。
だけど、そういう知識があるわけじゃないし。脳科学も。自己評価は感性によるが、練習方法の「基」になってるものがないから、仮説を立ててやってみるだけ。
 得られた結果と因果関係があるものは、何なのか。練習? 確かにそうだけど、直接的には、身体の中で起こった変化ではないだろうか。すなわち、練習⇒身体内で起こった変化⇒結果という関係が成り立っている。この身体内で起こった変化というのは、科学の分野では普通の事であるのは間違いない。
 今、僕はピアノとは全く関係のない経緯で、ある会社の従業員がその会社のWebサイト内で書いたコラムを読んでいる。彼女の赤裸々な書きっぷりが面白い。その第45回は、脳で起こるある現象をテーマにしていて、それは、まさに、僕を悩ませている罠だった。
 これをきっかけにちょっと調べた。運動学習という分野があって、その研究成果が、リハビリやスポーツ指導において生かされているらしい。そういった世界で前提となっている文脈干渉効果という不思議な現象や多様性練習仮説などは、ピアノ練習においても、練習内容の根拠になるんじゃないかと思う。
 
□■ 各論 ■□
♪♪ 詩的で宗教的な調べ より 第3曲 孤独の中の神の祝福/リスト
「作曲家◎人と作品 リスト」福田 弥著には「傑作」とある。有名じゃないけどリストファンなら知ってるだろう。リリカルな雰囲気を帯びた旋律は、やがてグイグイ熱くなっていく。陶酔感が尋常じゃなく、至福の境地に到達。伴奏のザクザクザクザクって感じが、いいねぇ。
 楽譜は、何年も前にヘンレ版のセパレートされたものを入手した。コピーしてドレミを書き終えていたが、先日、愛3と献呈を入れてあるファイルに入れて、ちょっと前進。いつになったら練習できるかわからない。献呈よりも先にやるかもしれない。というか、最後の部分を、ハ狂2の”Cadenza ad libitum”で弾きたいので、今、そこだけ練習している。
 
 
♪♪ ソナタ/リスト
 ソナタといえば、以前気になっていた ショパン ソナタ 第3番第4楽章もロ短調?
やはり、弾きたいな。
 
♪♪ 献呈
 友達が練習してるみたいで、ある小節の運指の話をしてたら、ドレミ書き込みの間違いに気づいた。運指も見直せた。しかし、練習できない。
 
♪♪ 変奏曲 Op.41/カプースチン
 只今、第1変奏。ここは、ゆっくり弾いてもいいと思う。比較的楽な変奏だと思うが、ゆっくりであっても精神的にスウィングしてなきゃ駄目なわけで、その表現のための技術も問題となる。僕は、まず、和音や連符の音を簡素にして技術のハードルを下げ、リズム習得を優先した練習をする。付点や3連符ばかりだから普通の8分が現れるところは際立つが、それもすんなりできなくて、口の中でタタとかタンって言うか、口の替わりに音符を追加して正確なタイミングを狙う。メトロノームは使わない。あの音は脳を狂わせる。
 
♪♪ ハ狂2/リスト
 ”Cadenza ad libitum”で、”孤独の中の神の祝福”の最後の部分を使いたい。ここはやはり、カデンツァを入れないと曲がブツ切りになって変だと思う。編曲できないうちは、ほかの曲で誤魔化す。
 
”Cadenza ad libitum”をしっかりやってる例、、、、ツィンバロム。
 
 ブダペスト版をまた買おうとしていて、ムジカ・ブダペスト社のWebをみたら、ハ狂2のページに、作曲の背景みたいなことが書かれていた。
上記URLより抜粋。
Though he grew up in Vienna and Paris and spoke German as his native language, Ferenc Liszt's Hungarian patriotism was aroused by a natural disaster. ''Oh my wild and distant country! Your cry of pain has brought me back to you. I bow my head, ashamed that I have forgotten you for so long,'' he reacted to the news of the 1838 Danube floods that demolished much of Pest, and he announced a charity concert for the benefit of the victims. When he visited Hungary the following year, he was embraced by his compatriots with an unexpected enthusiasm that defied all description. This highly emotional encounter set his entire career onto a new track; Hungarian motifs began to appear in his music. This marked the beginning of the genesis of his 19 Hungarian Rhapsodies that spanned many decades.
The opening theme of Hungarian Rhapsody No. 2, a piece that has acquired extraordinary popularity, was written down by Liszt in his sketchbook in 1847 in Iaşi, Romania. The piece was published in 1851, later with separate cadenzas and ad-libitum variants added for two of Liszt’s pupils. 
 要するに、リストはハンガリーを愛していたということで、ハンガリー音楽の要素を濃厚に受け継いだ曲を作ったわけだ。その際立った特徴は、テンポのコントラストであり、チャールダーシュというジャンルの様式の表れである。あの有名なヴァイオリン曲も、その様式に則ったものらしいのでじっくり聴いてみた。曲名は、日本語でいうと、”ジプシーの歌”。うん、確かに、自由にたっぷり歌ったのち、豹変して踊り狂うという展開だ。僕のハ狂2は、”LASSAN”の表現がまだ定まらない感じがしているが、ピアノよりも、ヴァイオリンのこういう拍感のない歌いっぷりから影響を受けたい。また、”FRISKA”を含めた全体の基礎づくりとして、リストを刺激したジプシー楽団の音楽にはどのような要素があったのか、現在に伝承されたそれを観てイメージする必要がある。欠かせないのは、ヤーノシュ・ビハリ (1764 –1827) というヴァイオリニストによって書かれた曲ではないだろうか。
 
 フリスカで効果絶大の運指変更をした。第252小節の1拍目の右。高速テンポでこの飛距離は酷というものだろう。苦しみながら練習をつづけてきたが、じっくり考えたら、前小節の最後の右の音は、左右に分割できることに気づいた。そこだけ左の負担が増えるが、偶然、全く同じ指の動きを別の所でやってるので慣れている。ここは、上段のファレを左1右3で打つ。こうすれば、この瞬間の右12は、仕事から解放されるから高い方に飛ぶ態勢になれる。

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 不思議なことが起きている。珊瑚がいつの間にか良くなってる。第35小節からの”capriccioso”のこと。ここは難所であり、譜読みでものすごく苦労して、心に深く刻まれたためなのか、楽譜上の”capriccioso”の隣に「珊瑚」と書き入れていた。近頃は、珊瑚の練習をしてないのに、たまに通したときに、どういうわけか良く弾けるのだ。
 たぶん、愛3。ここに影響してるのは、愛3の第26小節以降の練習方法の変化だろう。右手の動きが似てるから因果関係を推定できる。
 
 ♪♪ 8つの演奏会用エチュード Op.40 No.1/カプースチン
 来月の大泉はこれ。連続何年だろう。指を2か所変えた。 
 
♪♪ ポ6/ショパン
 トリルなどの練習は、オクターブシフトして指の負荷を変えてやっている。来月の栃木に向けて...
 最後の主題に入るところの右は、低い音から結構高く飛ぶ。主題直前の低い音の最後のミが4でも間に合うの? 僕にはうまく飛べる技術はないから、下の画像のとおり改良した。

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♪♪ 愛3/リスト
 第59小節は、オクターブ下げた練習を始めた。効果あるかな。

独学の近況

□■ 総論 ■□
 練習したい曲は、増えていく。独学は、曲を誰からも管理されない。
リストの”ソナタ ロ短調”と”孤独の中の神の祝福”は、どうしよう。長くてねー。
ムジカ・ブダペスト社は、いつの間にかリストの楽譜を改訂してた。表紙が、変な緑だったのが大人っぽいダークブルーになってデザインも大改善。校訂解説が盛り込まれたらしいから、読んでみたい。初めからそうすればいいのに、、、、あえてしなかったのでは。こうして、楽譜も増えていく。
 
□■ 各論 ■□
♪♪ 献呈
 進んでない。
 
♪♪ バラ4
  ショパンやるとしたらこれ。1ページ目だけなら弾けるはず。
 
♪♪ 超絶9
  YouTubeで、楽譜のやつや、キーシンを視聴した。どのへんが超絶技巧なんだろう。楽譜持ってない。
 
♪♪ 変奏曲 Op.41/カプースチン
 テーマを弾き込んで流れをよくして、来月の練習会はテーマだけ弾いてみたい。そして、再来月は第1変奏を追加。リズムは、自作自演の聴いた感じではなくて、一応、音価と休符に忠実に従うつもり。これが難しい。友達は、YouTubeの誰かの演奏を聴きながら練習したと言っていた。その方が早いんだろうな。技術がしっかりある人だし。僕がそれやったら、頭の中で再生される流れに気を取られて、とても大事な技術の課題が後回しになってしまう。
 
♪♪ ハ狂2/リスト
  終わりが近づいてきたころの2種類のスケールとか、強化中。毎日やるべき練習内容を1週間おきに見直す。6月に弾きたい。
実は、コルトー版を持っている。しかし、あの練習指導はまったく興味が湧かない。 
 
♪♪ 8つの演奏会用エチュード Op.40 No.1/カプースチン
 ポ6を通して練習しているときは、調子がいい。あまり練習してないけど、大きな劣化はないかな。
 
♪♪ ポ6/ショパン
 苦手な trとか、強化中。毎日やるべき練習内容を1週間おきに見直す。
 
♪♪ 愛3/リスト
 今使っている全音の原典版には、ある音符の音高について、ブダペスト版と異なる旨、はっきりと書かれている。伴奏の音だけど、そういうことで悩む。第59小節は、腕をやや上げて指を下に落とす感じで打鍵したい。その部分について、練習会で話題になった。難しい、、、だよねー、みんなもそうか。左の4の白鍵を打つ動きが悪いと必ず途中で止まるから、左のみの練習を重視する。

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愛の夢 ムジカ・ブダペスト版

上里中止

今朝、上里の主催者から電話があって、”中止にします”ということだった。

ポ6の予定だったけど、練習を続行して練習会で気軽に弾きたい。

 

5月の大泉まで本番無しか。

3月、4月、いつもの練習会はあるはず。

 

各曲、それぞれの練習ノートに改善したい点を書いている。職場の休憩室で楽譜を見ながら。頭の中にふわふわ漂う不満事が、浮かんでは消えたりする。

あそこの最初の低い音、いつも外してしまうから、ピンポイントで繰り返したい。

あそこをもっと速くしたいから、左だけ、右だけで繰り返したい。

あそこをもっと弱くしたいから、上半身の脱力と指の角度に気を付けたい。

あそこのトリルが、ぎこちないから、毎日やるしかない。

あそこのスケールがガクガクだから、4⇒1のところを多めに繰り返したり、リズムを変えてやってみようかな。

こういう言葉だけど、記すのは主に小節番号。

ハ狂2の課題、ぼんやりしていたがはっきりしてきた。進んでる感に伴って精神的余裕が生まれてきたから、変奏曲 Op.41/カプの流れを向上させたいな、とか、献呈の譜読みを進めたいな、て思う。

しかし、余裕は余計なことが起こる。

練習会でバラ4を聴いたら気になってしまって、自宅でパデレフスキ版を開いてYouTubeを視聴してしまい、セブンイレブンに持って行って1ページ目だけコピーしまった。なにやってんだ俺。練習会の上級者は、猫も杓子もバラ1だが、僕はあの悲痛なコーダが好きになれない。バラ4曲のうちどれが好きか。なんとなく4番。序奏は、電車の発車前に流してもよさそう。暗く悲しい夜想曲的な主題。1ページ目だったら、たまにある眠れない深夜にでもやってみようかな。これがハ狂2と同様に、難行苦行に負けたくないと思うほど好きかどうか、、、いやいや、もし技術がそういうレベルになったら練習してもいいかなー、という程度だろう。ショパン ソナタ 第3番 第4楽章も。